三國志は誰のもの?

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あなたは、三國志(三国志/Three Kingdoms)を知っていますか?
読んで字の如く、三っつの国の歴史メモなのですが、この世界の人は(欧米の人にインタビューしたわけではないのでひょっとすると違うかもしれませんが)劉備玄徳が出てくるアレを連想してくれるでしょう。

三国志をテーマに扱ったエンタメはたくさんある

日本人に限っても、三国志と聞いて連想するものはいろいろありますよね。
羅貫中三国志演義吉川英治北方謙三の三国志、横山光輝の三国志、外伝的なものになってしまうけど「蒼天航路」なども三国志の登場人物である曹操をフォーカスしてますもんね。
近年の映像作品でも、金城武も諸葛孔明役で出演していたジョン・ウー監督のレッドクリフ(赤壁)、中国の大型歴史ドラマの三国志なども見られた方も多いのではないでしょうか?

バンダイ、光栄 etc.いろいろある、私は中原の覇者が好き

テレビゲームも光栄の三國志が有名ですね。中の人は、ナムコのファミコン版三国志で遊んでたりしました。光栄のは難しそうで、、、。

ということで、先ずは、日本の「三国志」の商標を見ていきます。
今回の記事は光栄が関わってきますので、テレビゲームに関連する9類で検索しています。

上の情報を見る限り、古くは、1980年代からバンダイ光栄(現:コーエーテクモゲームス)が出願して商標登録されていますね。 この他にも〇〇三国志とか三国志〇〇、〇〇三国志〇〇等の商標も登録されています。 まぁ、ゲームの内容が三国志に関するものなら、登録し安心して使いたいですよね。 そして、三国志の部分は、商標としては目立ってない(識別力がない)という感じです。

台湾では「三國志」商標は、日本企業の独占状態!?

先日、台湾の商標のニュースをチェックしていたら、次のような記事を見つけました。
「三國志」非商標 真好玩商標案獲勝訴 (工商時報より、以下当サイトにて要約)

台湾のモバイルゲームメーカーが、日本のコーエーテクモから「三國志」の商標権侵害にて訴えられた件で、智財法院は最近、「三國志」の商標は歴史書の名称のため、識別性は具備せずとの理由で勝訴とする判決を下した。

中の人は、台湾のケータイ・スマホ用のゲームに明るくないので記事の実情を知らないのですが、どうやらコーエーテクモスがに出していた「三國志」と後発の台湾メーカーの「三國志一統天下」のキャラの画風なんかが、すごく似ていて、コーエーテクモが著作権と台湾で保有する「三國志」の商標権にもとづいて訴えていたみたいです。
(なお、著作権の方は、台湾側が悪いと認められて、コーエイテクモが勝訴しました。詳細はコチラ→台湾での著作権侵害訴訟における勝訴判決のお知らせ(PDF))

台湾の智財サイトで9類の三國志関連の商標を調べてみました。
台湾の商標検索方法は過去記事の台湾の台中に一蘭が出店?に書いてます。

上から青いのが商標出願中のもの、ピンク色のものが商標登録、オレンジ色のものが出願が拒絶されたもの、です。

なぜか、登録されているものは「日商」の独占状態なんですよね。
日商は、日本の企業ですので、日本の企業が「三國志」関連の商標を持っているため、日本と同様に先願主義にもとづいて審査している台湾では、似ている、似ていないと判断基準が厳しい(注:中の人の主観)、台湾においては、後発中華メーカーが三國志を含む商標登録をしようとしたら、ことごとく弾かれてしまったのではないでしょうか(推測)?

そこで、今の段階になって、裁判所も「三國志」は中国の歴史書の名称なので、三國志単体では商標として機能を発揮してないよ、、とやっと判断した!?

注:単に『三国志』と言う場合、陳寿(中国の三国時代の蜀漢と西晋に仕えた官僚)が記した史書のことを指す、とのこと。  引用:Wikipediaより

今後は、中華メーカーも「三國志」タイトル安心して使える!?

正式な情報は台湾の知財専門家から発信がなされると思いますが、自分のとこの文化的な名称が商標のせいで、使いにくい状態になっているのは如何なものかということです。元記事の中にも国内(台湾)メーカーの関係者はこの特殊な状況に不満である、みたいなことが書いてあったような気がしますし、、。

結果的にはドラえもんの記事に書いてあったような事態になっているのかもしれませんが、もし「三國志」が日本のメーカーの独占状態になっているのであれば、日本のメーカーが「三國志」のタイトルを自由に使える保証を担保して、なんとか審査実務や法改正などで、対応して欲しいですよね。「三國志」は中華発祥のものであることは間違いないですし。

今回の記事は以上となります。
読んで頂きありがとうございました。

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