品種登録と商標登録

Photo by Neven Krcmarek on Unsplash

みなさんは、フルーツお好きですか?
私は、結構好きでよく食べるのが、手軽に食べられるバナナ、なんか食物繊維が多そうで体にようさそうなキウイフルーツ、1日1個食べれば医者いらずと言われるリンゴです。

リンゴなんかは皮をむくのがちょっとめんどくさいな、、と思っていましたが、数年前にフルーツだけを食べて過ごしているという日本人研修者の人が皮まで食べる簡単な切り方を紹介しているのを見て、リンゴも食べる頻度が増えました。

バナナは、安くて手軽に食べれるので、ほんとうによく食べてて、世にいうバナナブームの時は食べ飽きてましたが、ちょっと利き腕をケガしたことがあって、腕を吊るした状態の時にバナナの便利さには感動しました。
それ以来また食べ続けてまして「バナナは生涯の友だな」と思っています。

長野の新しい名産になるか、「クイーンルージュ」ぶどう

そんなことで、今回はフルーツに関する記事となります。
先日、「長野県のブドウ新品種、「クイーンルージュ」と命名」の記事を見つけました。https://mainichi.jp/articles/20180822/k00/00e/040/252000c(以下 日本経済新聞より)

長野県は20日、県が開発した赤いブドウの新品種「ブドウ長果11(系統名)」の商品名を「クイーンルージュ」に決めたと発表した。皮ごと食べられ、種がないことが特徴。甘みも強く、アジアなど海外向けの県産作物の主力にしたい考え。県開発の品種としては初めて海外で商標登録を出願するなど、知的財産保護にも力を入れる
(中略)
甘みの強い果物が好まれる香港、台湾、シンガポールなどアジアを中心に「非常に評価が高いだろうと予想している」(県農業技術課)。
品質の高い日本産の果物は香港などでの人気が高まるが、シャインマスカットなどでは苗木の海外流出などが問題となっている。県はクイーンルージュについて国内と主要輸出国で商標登録を出願したほか、年内にも各国で品種登録の手続きを済ませたい考えだ。

キーワードを当サイトにて太字にさせていただきました。
ブドウのブランドと言えば、商標の世界では「巨峰事件」で有名な巨峰などありますが、新しいブランドが開発完了・発表されたのですね。

クイーンルージュ、同名の競走馬もいるみたいですが、どうでしょうか?
結構いい名前じゃないでしょうか? え、イマイチ?
ちょっとネットの反応を紹介しますね。

「盗まれないようにね」
「なんで作物の命名だけは妙なセンス発揮すんの?」
「シャインマスカットや瀬戸ジャイアンツと比べてどうなのか」
「国産なのに英語?」
「何か「クメールルージュ」みたいな名前だな。」
「Big the 葡萄」今度新しいの出来たらこの名前参考にして!」
「農産物のネーミングセンス(´・ω・`)」
「キラキラネーム気持ち悪い」

まぁ、ネットの意見は全体的にネガティブなものが多いですからね。
個人的には、ええなぁ、と思ったんですが、、。
あと、名前の感想以外にも、品種が盗まれないように、という意見もよく見られました。
冬季オリンピックのカーリングチームがおいしそうに食べていたイチゴのブランドは、オリジナルが日本のものだったというニュースがありましたもんね。

「クイーンルージュ」は長野県の登録商標です。

とりあえず、日本特許庁での商標登録から確認してみましょう。

今年(2018年)の6月に「クイーンルージュ」は31類の果実などを指定して番号605876で登録されていますね。
はじめ、「特許情報プラットフォーム」で区分や類似群コードで絞って、出願人を農業組合とかで調べてたんですけど、「県」が出願人であり、権利者なのですね。 今度、各都道府県の持ってる商標の記事書いてもおもしろいかも。
登録の内容をぱっと見た感想は、ぶどうを直接指定してないんだ、なぜかな、、でした。
出願人である、長野県の考えでしょうか?

香港では「クイーンルージュ」の関係区分の登録商標なし

ニュースの記事には、海外、特にアジアにも出荷予定とのことなので、記事にもある香港について調べてみました。
香港は、中国の一部ですが、中国に返還される前から商標制度があったので、中国の登録とは別です(いわゆる一国二制度というやつですね)。
 香港で商売しようとする人は、香港に商標登録出願して、登録してもらわなければなりません。

日本の登録と同じ区分で調べたところ、今のところカブッてる登録商標はないようです。
香港でも先願主義が採用されていますので、長野の関係者のみなさん、出願・登録、急いでください。

登録品種のネーミングは、関係商品などに商標登録できない

最後に、商標法には、品種登録を受けた品種のネーミングはその品種の商品などには、商標登録できない、という規定があるのです。

最初の記事でブドウ長果11というのが、品種名ですね。
農水省の品種登録のデータベースを検索したところ、この記事を書いた段階では、この品種は、出願されているけど、まだ登録されていないようです。
ブドウ長果11が登録されたら、ぶどう等にこの品種名や似たネーミングを商標登録できないことになります。

農水省のHPでブドウの品種登録を調べてみる

ついでに品種登録DBは始めて使ったので備忘録的に検索の仕方を紹介。

品種登録データ検索をクリック。
すると、検索画面にいくので学名検索をクリック。
予め、ウィキペディアでブドウは学名 Vitis spp.ということを調べていたので、アルファベットの「V」のところブドウ属をクリック。

検索を押すと、たくさんヒットしました。

2018年のニュースなので、出願日が最近のものを調べていたら「ブドウ長果11」を見つけました。出願者は長野県、2017年11月28日に出願され、まだ登録番号がついてない(審査中?)であることがわかりました。

2016年に出願した品種もまだ登録になっていないので、登録にはけっこう時間がかかるみたいですね。

商標の話しに戻り以下、関係する条文です。

第4条 次に掲げる商標については、前条の規定にかかわらず、商標登録を受けることができない。
十四 種苗法(平成十年法律第八十三号)第十八条第一項の規定による品種登録を受けた品種の名称と同一又は類似の商標であつて、その品種の種苗又はこれに類似する商品若しくは役務について使用をするもの

クイーンルージュ、早く食べてみたいですね。
今回の記事は以上となります。読んで頂きありがとうございました。

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